大型アオリイカの喰いつきと潮流
大型のアオリイカは喰いつきにくい
アオリイカは大型になると大きく派手なアクションに反応しづらくなります。
大きく成長したということは、それだけ多くの獲物を捕食してきたということですが、ただがむしゃらに捕食していてはここまで大きく成長はできません。
海の中に敵が多く潜む中で、
大型のアオリイカはいくら目の前に獲物がいたとしてもすぐには手を出しません。本能・好奇心のみで手を出せば逆に捕食されてしまう危険があることを知っているからです。
周りの環境も含めじっくり観察をしてから手を出します。
逆に小型や中型のアオリイカは、本能・好奇心を抑えられないのでしょう。激しいアクションにも比較的反応してきます。それほど危険察知能力が高くないのでしょう。
また、海中には常に海藻やゴミなど、様々なものが波に揺られて動き回っています。
この自然的な動きと同化して不自然さを悟られないようにエギのアクションを演じきることが出来れば、いくら警戒心の強い大型のアオリイカといえど、エギに喰らい付いてくるはずです。
自然な動きを演出するには、長くステイさせること。
海底ではラインテンションを掛けてでステイさせるだけで、自然な動きを演出することができますので、長めのステイが実に有効となります。
強い潮流の中での捕食
潮流が強い場所では、様々なものを遥か遠くまで流してしまいます。
その潮流の中で動き回れないような小魚や甲殻類は流されてしまわないように、海中にある岩陰やストラクチャーに必死にしがみつきます。
逆に強い潮流の中でも動き回れる生物にしてみれば、潮の流れの影響を受けにくい岩陰やストラクチャーに隠れる獲物は、身動きすらとれない状態の格好の的になるわけです。
大型のアオリイカともなれば強い潮流の中でも問題なく動き回れるようになりますので、こういった強い潮流の中でも捕食活動を行います。
そしてこの習性を利用すれば大物を釣り上げることができるということに繋がります。
釣り方としては2つあり、潮上を広く浅く探る方法と、潮下を深く探る方法になります。
潮上を探る方法としては、キャストしたエギをフォールさせるとき、ラインテンションをかけエギが水平方向のまま潮に乗りながら沈んでいく感じで操作をします。
着底を確認したら竿の先端を上げ、エギを底から少し浮かせて底スレスレを潮下へドリフトさせます。イメージとしては弱ったエビが潮に流されていくような感じですね。
いずれにしろこの釣法ではドリフトを活用しながら探ることがポイントです。通常ではあまり利用しない釣り方ですので難しいかもしれませんが、大物を釣るための一つの方法として頭に入れておきましょう (^^)
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