アオリイカの捕食と狙うエサのサイズ

エギング仕掛けとテクニック | アオリイカの釣り方

エサの捕食方法と食べ方

 

アオリイカ

海に生息する生き物は獲物を追い回して狩りをするイメージが強いですが、実際は待ち伏せをしている時間が結構長いのです。

広い海をむやみやたらに追い回してもなかなか捕まえることはできません。イルカやクジラでさえも集団で狩りをする群れがあるくらいです。

闇雲に獲物を追い回しても

逃げられる上、体力も消耗してしまうことを彼らは本能的に知っているのでしょう。

アオリイカは泳ぎが得意ではないということもあり、狩りでは他の生物同様待ち伏せ方式を取ります。岩陰やストラクチャーに身を潜めてじっと獲物が近づいてくるのを待ちます。

獲物が近づくと、近くまでそっと近づき、目にも止まらない速さで触腕を伸ばし獲物を捕獲します。

瞬発力にかけるアオリイカといえど、さすがに触腕の速さはあります。この速さがないと獲物に逃げられてしまいますからね (  ̄っ ̄)

魚に対しては主に頭部を狙い、エビ類に対しては主に腰付近を狙って仕留めていきます。それぞれの急所となる部位を熟知し、無駄のない正確な動作で獲物を仕留めるのです。

これもアオリイカは本能で学んだことでしょうが、生きるための知恵って本当にすばらしいですね。

触腕で獲物を捕らえた後は、腕を縮めて引き寄せ、魚類には逃げられないようにすぐさま頭部をかじって噛み殺してしまいます。その後ゆっくりと安全に食べられる場所へ移動しエサを食べ始めます。

エビ類や小さな獲物であれば丸ごと食べてしまうが、少し大きめな魚は頭部を切り落とし、胴体部を食べます。

頭部をかじって殺してしまう仕草は、正に生と死の駆け引きを行うサバイバルです。アオリイカも生きるために必死ですから、これが最も効率のよいハント方法なのでしょう。

捕食の活発な時間帯

夕マズメ

また、こららの捕食行動は時間帯によってが異なります。日中は岩陰や深瀬など比較的暗い場所に潜みつつ、集団で捕食行動を行います。

しかし朝・夕のマズメ時間帯になると一転し、各アオリイカはバラバラに獲物を求めて積極的にハントを開始します。マズメの薄明るい環境がハントにも適しているのでしょう。

特に活動が盛んなシーズンや産卵期などは、待ち伏せだけではなく自ら魚を追い回して捕食するシーンが多く見られるようになります。

アオリイカは通常、自分の体の半分以下の大きさのエサを食べます。しかし、自分の生息する付近にエサが少なかったり、何度も狩りに失敗してしまっている空腹の状態では自分よりも大きな獲物を狙うことがあります。

しかしこれは当然、狩りに失敗する確率も高く、なかなか仕留めることは難しいようです。捕食活動中は自分も無防備になってしまいますので、下手をすれば逆にやられてしまうことだってあります。

そんなリスクを背負ってでも空腹のときは大きい獲物を捕獲しにいきます。正に命がけですね (~ ~;)

アオリイカの捕食の習性から、エギングではエギのサイズを選ぶことも大事になってくることが分かりますね。エギングを行う時期のアオリイカのサイズに合わせてエギのサイズを選ぶことが重要になってきます。

大型を釣り上げたいのであれば、大きめのエギを利用することになりますが、大物はエギを大きくしさえすれば釣れるというものでもありません。大物を釣るためのテクニックが必要となってきます。

無理をせずそのシーズンに合ったサイズを狙っていくことも、間違っていない良い選択肢ですね。

また、以前の記事でもお話しましたが、アオリイカは1年で急成長します。成長速度が早いということはそれだけ多くのエサが必要であるということです。

このエサに対する貪欲な反応が、釣りのターゲットとしてはまた最高なのですね (^^)

 

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