アオリイカの体型・体色と光への反応を知り釣果を上げる
アオリイカの体型と体色
アオリイカはやや丸みを帯びた体型をしていて、ミミ(外套膜:がいとうまく)が大きいのが特徴です。そしてフネ(甲)がないのでヤリイカと同じツツイカ目に分類されます。
体型は大型なものが多いため
ホバリングで浮いている状態で待ち構え、近寄ってきた獲物に攻撃を仕掛けます。しかし獲物に察知され逃げられてしまえば捕食できません。そこで気付かれないように待ち構える機能をアオリイカは持っているのです。
アオリイカは体色を自由に変化させることができ、海中に身を隠すため透明色になったり、藻に隠れるために赤褐色になったりします。
こういった変色を自在に操ることで海中での捕食率を高めています。まるで海の忍者ですね。
アオリイカの泳ぎ方
アオリイカは瞬発力もないため、あまり泳ぎが上手い方ではありません。他の魚を追い回して狩りをするなんてことは到底できません。追いつけませんから (;´∀`)
ですので、海中ではあまり泳ぎ回ることはせず、主にホバリングを利用した泳ぎになります。通常は、外套膜(がいとうまく:ミミ)をヒラヒラ動かしながら海中に浮いています。
泳ぎは、外套膜を動かすだけでなく海水やスミを吹き出す漏斗(ろうと)を後ろ向きに構え、海水を吹き出しながら前に進みます。しかし、驚いたり逃げる時は逆に漏斗を前向きに構え急加速で後ろ向きに進みます。
驚いたときの後進するスピートはかなり早く、まるでジェット機を連想します。漏斗を利用して前後に移動するなんてイカならではの行動で面白いですね (^^)
アオリイカの視覚・視力
アオリイカは視力が良いとされています。
海中ではほとんどのものが青色がかって見えます。このような青の世界でもアオリイカはきちんと魚や海藻、ゴミやエギの違いをしっかりと識別できています。
さらに、アオリイカは人間の目にはない偏光機能を備えていますので海中の乱反射を抑制しクリアな視界が広がっています。偏光機能があるおかげでますます目がよくなっており、陸上にいる釣り人もしっかり見えているものと思われます。
こう考えるとアオリイカはとっても賢い生物です。視覚を通して海中の様々な環境だけでなく、陸上までも見渡して判断をしているのですから。浅瀬にいるアオリイカには、ひょっとしたらあなたの姿を見せないような工夫も必要かもしれませんね (^^)
光に対する反応
アオリイカだけではありませんが、海の生物はみな光に対して敏感に反応する習性があります。
アオリイカの場合は強い光を嫌い暗い場所を好むため、日中は深場や岩場などに身を潜めつつ集団で整列して行動することが多いのですが、夜になると単独行動で捕食活動を行うようになります。
このような光に対する反応を利用した一番効率の宵の釣り方は、朝・夕のマズメ(夜明け前後・日没前後の薄明るい時間帯)を狙うことです。一日の内で最も活性が高まる(捕食活動が活発になる)時間帯であり、比例して釣果も自然とよくなります。
多くのアングラーがマズメ時間帯を狙うのはこんな理由からなのですね (o^-^o)
comment closed