発達した視覚と好奇心
視覚で獲物を見つける
アオリイカを始めとするイカ類は視覚が発達しているため、目で見て獲物を見つけます。
偏光機能を備えた目は、キラキラする海中でもかなり遠くのものまではっきりと見て取れるようです。
また実験として、ガラス瓶の中入ったエサをアオリイカの前に置くと、
エサは瓶に入っているわけですから、匂いはありません。これは完全に視覚に頼った狩りを行っている証拠です。
このように目から入る情報に頼っているアオリイカを釣る場合、適度な明かりがあったほうが有利となります。夜のイカ釣り漁では、真っ暗な夜よりも月明かりがある満月のほうがよく釣れます。
テレビで夜のイカ釣り漁を見たことはありませんか?船にいくつも電球を付けて漁をしています。これはイカの視力と関係があるのです。適度な明かりがアオリイカの視界を助けます。
また、生物が放つ微量な光も捉えており、その光を目印にした捕食も行います。この習性を活かし、夜は少し発光かかったエギを投入してみると釣果が上がることもあります。
好奇心と警戒心
アオリイカは発見した獲物に対して、好奇心と警戒心を持って近づいていきます。
- この獲物は食べられるのだろうか?
- 襲っても大丈夫なのだろうか?
- 襲った際に逃げられないだろうか?
- 捕食行動中の無防備な自分は安全だろうか?
おそらくこのようなことを考えているはずです。
アオリイカは、狩りや食事中は自分に取ってもリスクがある行為であることを理解しています。
そして、身の安全を確保するという本能が働くのでしょう、すばやく仕留めるとすぐさま岩場やストラクチャーなどといった安全な場所へと移動し、ゆっくりと捕食をするのです。
好奇心を刺激すれば釣果が上がる!
エギングでアオリイカを釣るためには、警戒心を無くさせることと好奇心を刺激することがとにかく大切です。
好奇心をあおる方法としては、このような釣法があります。
アオリイカがエギに興味を持って近づいてきた場合、エギから少し離れた場所で止まってエギを確認する仕草を取ります。
その確認行動の間に、エギをイカから少し遠ざけてわざと止めます。するとアオリイカがまた近づいてきて止まりますので、幾度が同じことを繰り返します。
このようなやり取りをしているうちにイカがしびれを切らせて、確認もそこそこにエギに抱きついてきます。
他にも、エギの回収と投入を繰り返したり、わざとエギの動きを止め隙を見せたりする動作を混ぜていくのも有効です。
このようにアオリイカは好奇心が強く、時に警戒心を忘れてエギに抱きついてくることもあるのです。
短気なのでしょうか?それとも食い意地が張っているのでしょうか (* ̄m ̄)
ある意味、人間の子供と似た部分が見えます。
なんというか、欲望をコントロールできないあたりが (^。^;)
もちろん、この釣法がいつもうまくいくわけではありませんが、こういう習性を知っていることで、アオリイカとの駆け引きがさらに上達していきます。
機会があれば是非試してみてください (*^^*)
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